また寒い季節がやってきました。
冬のキャンプは言うまでもなく寒いですが、暖をとるのはこの時期の醍醐味でもあります。
ストーブのありがたみを感じれるのも冬の寒さがあるからですよね。
そんな冬キャンプには欠かせないストーブですが、昨年から引き続き話題のストーブがあるんです。
そのストーブはPASECO(パセコ)対流系石油ストーブ
パセコストーブの魅力は見た目や好みで選べるカラーバリエーション、アウトドアでも活躍できる高火力を兼ね備えた他社の定番ストーブにも引けを取らないほど。
そしてこのストーブの最大の魅力はそのスペックを兼ね備えて尚、価格が安くコストパフォーマンスが良いんです。
今回は、パセコストーブに似ているストーブとの比較やオススメの一緒に併せて購入しておくと良いものなども併せて紹介していますので最後まで読んでいただけるとうれしいです。
2022年8月に2022年モデル(WKH-3100S)、2023年8月にモデルチェンジをした2023年モデル(JKH-1)が登場しました。
そして、今回2024年モデル(JKH-1S)が登場。2024年モデルについてもまとめております!!
PASECO(パセコ)はどんなメーカーなのか
PASECO(パセコ)は1974年に設立された韓国の老舗メーカーで、
元はストーブ用の芯製造工場から始まり現在では暖房器具やキッチン用品、キャンプ用品など幅広く取り扱っている会社。
ストーブに関しては1980年から製造販売しており27国を超える国々へ年間100万台以上の暖房器具を輸出している企業です。
しかも中東市場においてはNo.1のシェアを獲得。
1999年に現在の社名へ変更し、韓国の証券市場コスダックへ上場しています。
PASECO(パセコ)ストーブのラインナップ
2024年のNEWモデルJKH-1Sは昨年の大幅改良もあり現行維持のマイナーチェンジへ
- 3.0kwの出力
- タンク容量は5.3ℓ
- 燃焼時間は約18時間
- 耐震消火装置付き ※振動⾃動消化装置が作動後、⾃動で復帰する機能が追加
- 素材・形状・組⽴⼯法の改良により、品質・耐久性が向上
- 屋外使用専用
- コンパクト
- 保証期間1年
2024年のNEWモデル(JKH-1S)も耐震消火機能が前年モデルより引き継がれ、消火装置が作動後自動で復帰する機能が搭載しています。
また今回期待された、屋内使用については今年度モデルも変更なく屋外使用専用となっています。
【廃盤】定番のきっかけとなった人気モデルWKH-3100G
- 3.0kwの出力
- タンク容量は5.3ℓ
- 燃焼時間は約18時間
- 耐震消火装置付き
外観がアルパカストーブやフジカハイペットに似た印象があるストーブ。
カラーも3種類あるので好みに合わせた選択ができるのも良点。
現在は廃盤となり購入は困難。
多機能・高出力で小型化が可能なCAMP-25
- 6.4kwの高出力 (WKH-3100Gの約2倍)
- タンク容量は7ℓ
- コンパクト化収納で積載時に便利 (57cm→収納時44cm)
- 自動点火装置付き
WKH-3100Gの約2倍の出力があるモデル。
ストーブの中では珍しい小型化収納できるので積載で場所を取らないのは嬉しい点。
パセコストーブの両モデルのデメリットとしては、日本国内において現時点でJHIA認証未取得のため屋外専用での使用を推奨している点。
しかし、キャンプ(屋外)での利用を考えればその問題もある程度は解決できそうです。
2024年NEWモデルのPASECO(パセコ)ストーブ【JKH-1S】はここが変わった!!
2024年モデルのパセコストーブ (JKH-1S)が8月に取扱決定。
今年度のモデルは昨年のモデル(JKH-1)と大きな変更点はありませんが、
新たに変更された新しいパセコストーブ について紹介していきたいと思います。
2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | |
商品名 | JKH-1S | JKH-1 | WKH-3100S | WKH-3100G |
カラー | ブラック、グレー、 アルパイングリーン | ブラック、グレー、タン、アルパイングリーン | ブラック、ホワイト、グレー、タン、サンドベージュ | サンドベージュ、ホワイト、ブラック |
出力 | 3.0kW/h | 3.0kW/h | 3.0kW/h | 3.0kW/h |
点火方法 | 手動 | 手動 | 手動 | 手動 |
タンク容量 | 5.3ℓ | 5.3ℓ | 5.3ℓ | 5.3ℓ |
燃料消費量 | 0.295ℓ/h | 0.295ℓ/h | 0.295ℓ/h | 0.295ℓ/h |
燃焼時間 | 約18時間 | 約18時間 | 約18時間 | 約18時間 |
サイズ | φ325×441(mm) | φ325×441(mm) | φ325×441(mm) | φ325×466(mm) |
重量 | 5.3kg | 5.3kg | 5.2kg | 5.3kg |
価格 | 19800円 | 19800円 | 18999円 | 16940円 |
サイトに馴染みやすいカラーバリエーション
- ブラック
- アルパイングリーン
- グレー
現行モデルのカラー展開は(ブラック、グレー、アルパイングリーン)の3種類と前年の4種類から減ってしまいました。
前年モデルのタン、一昨年モデルのホワイト、サンドベージュは今回は取り扱いがなく年々カラーバリエーションは減っています。
タン色が欲しい場合は23年モデル(JKH-1)もオススメ
昨年モデルではあるものの、機能面はほとんど差がないのでカラーで選ぶならオススメ。
型落ちにはなるので在庫にはご注意。
サイズダウンはそのままにコンパクトかつ熱伝導性向上
2021年モデルより高さが25mmサイズダウンされたことによりコンパクト化がはかれており、重量もわずかですが軽量化されています。
24年モデル(JKH-1S)も22年・23年モデルと同様のサイズ展開となっています。
サイズのコンパクト化と内部構造の変更により天板への熱伝導性が短縮され、より調理が捗りやすくなっています。
振動自動消火装置の自動復帰機能が追加され安全面が向上
従来モデル(22年モデル)からの進化点として、振動⾃動消化装置が作動後、⾃動で復帰する機能が追加され安全面がアップデートされました。
また、素材や形状などの品質・耐久性も向上しています。
24年モデル(JKH-1S)も自動復帰機能は搭載しております。
専用ケースは従来モデルから据え置きで使用可能(別売り)
2024年モデルも付属で専用ケースはありませんが、別売りで純正専用ケース(¥5500)が販売されています。
22年モデル(WKH-3100S)、23年モデル(JKH-1)も使用可能。
価格は据え置き
昨今の情勢や原材料の高騰などの影響もあるためか、23年モデルから価格が値上がりしましたが、24年モデルは昨年モデルと価格は据え置きになっています。
機能も据え置きもしくは、改善されている点も考慮すれば価格に見合った設定かと思います。
PASECO(パセコ)ストーブ【WKH-3100G】のスペック紹介
ここでは2021年の人気現行モデルのパセコストーブ【WKH-3100G】の細かいスペックを紹介していきたいと思います。
商品名 | パセコストーブ【WKH-3100G】 |
---|---|
カラー | サンドベージュ、ホワイト、ブラック |
出力 | 3.0kW/h |
点火方法 | 手動 |
タンク容量 | 5.3ℓ |
燃料消費量 | 0.295ℓ/h |
燃焼時間 | 約18時間 |
サイズ | φ325×466(mm) |
重量 | 5.3kg |
定価 | 16940円 |
カラーラインナップ
カラーはサンドベージュ、ホワイト、ブラックの3種類
- サンドベージュ
- ホワイト
- ブラック
引用:https://paseco.jp
PASECO(パセコ)ストーブ【WKH-3100G】の口コミ
パセコストーブ(WHH-3100G)について口コミを集めてみました。
良い口コミ
- 試運転しましたが、匂いもなくいい製品だと思います。
- キャンプで使用するストーブが欲しくて色々見てたのですが、気になるストーブは軒並み高く手が出せず……そんな時に見つけたのがパセコストーブ!
- フル入れて一泊でしたがまだまだ余裕がある感じでした。冬キャンプにはこれから必須になりそうです!
amazon.co.jpより引用
悪い口コミ
- 屋外専用はそういう訳かと納得。室内やテント内では臭くて使えないと思います。
amazon.co.jpより引用
燃焼時の臭いに関しては賛否両論あるようですが、適正燃焼時でもやや臭いがするとの口コミはみられています。
その他、初期不良や一部破損などあるとの口コミもあるようですが、メーカーや購入店に問い合わせると対応してもらえるケースもあるようです。
PASECO(パセコ)ストーブ【WKH-3100G】の本体と装備
今回実際に購入し、パセコストーブ【WKH-3100G】について本体外装や装備などを紹介していきます。
本体外装
ストーブ全体がシルバーとブラックでまとまっておりスタイリッシュ
天板
- 天板が付いている状態
- 天板を外した状態
天板とストーブの吊り手は一体化されていないので少々の移動も吊り手を持って動かせます。
また、天板を外すと返しの高さが約2cmあります。
燃料計
英語表記ですが分かりにくさはないです。
給油口
- 給油口は約2cm
- キャップ内側のパッキン
給油口は約2cmなので給油の際は2cm以上のものを使用すると灯油が溢れる原因になるので細いノズルのものやじょうごを使用して給油することをおすすめします。
キャップの内側には漏れ防止のパッキンが装着されています。
コントロールダイヤル
燃焼筒&燃焼筒つまみ
PASECO(パセコ)ストーブ【WKH-3100G】と対抗ストーブとの比較
パセコストーブ【WKH-3100G】と似ている対抗ストーブは現在でも人気のあるnewアルパカストーブやフジカハイペットかと思われます。
しかし、納期が1年半以上かかると噂される人気のフジカハイペットは日本製という絶対的な安心感もあって不動の位置を占めている印象がありますが、やはり納期が未定というところが一番のデメリットでもあります。
使用したいときに入手できない点はやはり否めない。
今回は現状入手のしやすさを基準にnewアルパカストーブとの比較をしました。
※参考としてデータとしてフジカも含めた3モデルのスペックを載せております。
パセコストーブ WKH-3100G | newアルパカストーブ TS-77JS-C | フジカハイペット KSP-229-21C | |
---|---|---|---|
出力 | 3.0kW/h | 3.0kW | 2.5kW |
点火方法 | 手動 | 手動 | 手動 |
タンク容量 | 5.3ℓ | 3.7ℓ | 3.6ℓ |
燃料消費量 | 0.295ℓ/h | 0.293ℓ/h | 0.26ℓ/h |
燃焼時間 | 約18時間 | 約10時間 | 約10〜12時間 |
サイズ | φ325×466 | 405×350×350 | 310×310×432 |
重量 | 5.3kg | 6.6kg | 5.5kg |
安全装置 | 対震自動消火装置 | 対震自動消火装置 | 対震自動消火装置 |
カラバリ | 3(黒・白・サンド) | 2(黒・オリーブ) | 2(黒・白) |
付属ケース | × | ○ | × |
定価 | 16940円 | 30800円〜 | 27500円〜 |
入手しやすさ | ○ | ○ | ×× |
パセコストーブ【WKH-3100G】の利点
パセコストーブの良点の1つ目は、燃焼時間が約18時間可能。
newアルパカストーブが約10時間に対し、2倍とまではいきませんがタンク容量も大きく長時間の燃焼が可能になります。
カラーバリエーションはパセコストーブにやや軍配がありますが、両者ともテントサイトに合わせやすいカラーリングなので差はないと思います。
そして、2つ目の良点はなんといってもコストパフォーマンスの高さ。出力などもお互い引けを取らないスペックでありながらの価格の安さは驚きです。
パセコストーブ【WKH-3100G】の欠点
魅力的な価格のパセコストーブにもやはり劣っている点はあります。
2021年に発売されたnewアルパカストーブですが、前モデルとの大きな変更点として、
日本燃焼機器検査協会(JHIA)の高い基準に合格し、安全面が強化されました。
現時点で販売されているパセコストーブは屋外専用でJHIAの基準は満たしておりません。
また、newアルパカストーブには付属品として専用のケースが付いているのですぐに持ち運びができます。
パセコストーブと同時に揃えておきたいオススメのもの
パセコストーブ本体だけでも十分ではありますが、より快適に使用するために同時に揃えておくとよいものがあるので紹介します。
ストーブ全般にいえる必要なものも多いのでチェックしてみてください。
ストーブケース
前述したようにパセコストーブには付属品で専用ケースはありません。移動時などにおいてもケースがあるととても便利なので是非揃えておきたいものです。
メーカーよりケースも販売されていますが、オレゴニアンキャンパーのポップアップトラッシュボックスの55Lサイズはパセコストーブの収納にバッチリ入ります。
その他、クイックキャンプ(QUICKCAMP)からも出ており、好みのカラーで選ぶのもいいかと思います。
反射板
反射板を取り付けることで効率的な稼働が望めます。
ストーブファン
パセコストーブは対流式石油ストーブなのでストーブで熱した空気が上昇し、対流することで全体をじんわりとあたためます。
ストーブファンはストーブの上に置いて、ストーブが温める空気を循環させるので持っているととても便利で効率的です。
一酸化炭素検出器(一酸化炭素チェッカー)
テント内でのストーブ使用は各メーカーで禁止されているので、使用の際は自己責任となりますが、テント内の換気や空気の入れ替えと同時に一酸化炭素検出器をおすすめします。
一酸化炭素中毒は無味無臭で発見が遅くなるケースもあり、場合によっては生死に関わるものなので予防策として導入しましょう。
灯油缶
ストーブの燃料には灯油が必要になります。灯油缶は色々ありますが、大きいものは却って積載の場所をとってしまうので、1泊程度であれば5ℓ缶ぐらいで十分かと思います。
ヒューナースドルフの定番のオリーブカラーは特にキャンプでも映えますよ。
五徳
天板の上でやかんや鍋をおいて調理ができるのもストーブの魅力とも言えますが、直接おくことで、
温まり過ぎてしまって水分がすぐに蒸発したり、天板に傷が付いてしまったりすることもあります。
しかし、五徳を使うことで熱上昇による過度の沸騰や、天板への負荷を抑えることもできるので持っておくと便利。
パセコストーブでは天板を外すと返しの高さがあるので五徳があるとフラットになるので火傷などの防止もできます。
まとめ
安全基準としてはnewアルパカストーブのようなJHIAの基準を満たし安全性が強化されているものには劣るものの、
ほとんど引けを取らないスペックやデザインで肩をならべる中でも圧倒的な価格の安さがパセコストーブの魅力。
そのため、パセコストーブに似たモデルの中でもコストパフォーマンスは突出してます。
初めてのストーブや既にストーブを持たれている方もセカンドストーブとしてもおすすめです。
しかし、気になる安全面ですがそれはどのストーブに関しても言えること。それは絶対的な安全性は使い方にも問われるものだと思います。
使い方によっては事故や最悪命に関わるものでもあるので知識を持ってつきあっていくことが必要です。